日本英文学会について
日本英文学会は、日本においてイギリス文学、アメリカ文学、英語圏の文学、英語学を研究する人々の交流を目的として設立された団体です。会員数は3228人(2016年3月現在)。機関誌『英文学研究』の発行や全国大会・支部大会の開催などを主たる活動としつつ、そのほかにも以下のようなさまざまな活動をおこなっています。
- 『大会Proceedings』の発行
- Newsletter の発行
- 講演会の主催
- 新人賞論文の募集(『英文学研究』)
- 各種学会の共催
- シェイクスピア祭(日本シェイクスピア協会との共催)
- 懇親会の開催(大会時)
- 海外研究者招聘後援事業
英文学研究(和文号、英文号、支部統合号を発行)
和文号
英文号
(2001年度より新デザイン)
支部統合号
(2008年度刊行開始)
全国大会資料
2005年度より新デザイン
大会Proceedings
2006年度刊行開始
第91回大会(2019)より電子版のみとなりました。
支部大会資料統合版
2011年度刊行開始
2020年度より電子版のみとなりました。
歴代会長
代 | 任期 | 会長 |
---|---|---|
25 | 2023 - | 阿部公彦 |
24 | 2021 - 2023 | 服部典之 |
23 | 2017 - 2021 | 原田範行 |
22 | 2012 - 2016 | 佐々木徹 |
21 | 2009 - 2011 | 丹治 愛 |
20 | 2007 - 2008 | 大橋洋一 |
19 | 2006 - 2006 | 加藤光也(代) |
19 | 2001 - 2005 | 高橋和久 |
18 | 1999 - 2000 | 國重純二 |
17 | 1996 - 1998 | 富士川義之 |
16 | 1992 - 1995 | 海老根宏 |
15 | 1989 - 1991 | 高橋康也 |
14 | 1985 - 1988 | 高松雄一 |
13 | 1981 - 1984 | 小池 銈 |
12 | 1979 - 1980 | 冨原芳彰 |
11 | 1976 - 1978 | 小津次郎 |
10 | 1971 - 1975 | 青木雄造 |
9 | 1964(7月) - 1970 | 平井正穂 |
8 | 1952(6月) - 1964 | 中島文雄 |
7 | 1951 - 1952 | 中野好夫 |
6 | 1946 - 1950 | 福原麟太郎 |
5 | 1944 - 1945 | 日高只一 |
4 | 1942 - 1943 | 石田憲次 |
3 | 1938 - 1941 | 齋藤 勇 |
2 | 1936 - 1937 | 土居光知 |
1 | 1930 - 1935 | 市河三喜 |
沿革
高村忠明編、「日本英文学会五十年の沿革・年譜」(『日本英文学会五十年小史』)より抜粋
- 1917年
- 9月 東京帝国大学英文学会設立
- 1920(大正9)年
- 1月 『英文学研究』第1冊(大正8年)発行。
- 1928(昭和3)年
- 11月 「英文学会」 の組織変更により 「日本英文学会」発足。
事務所を東京帝大文学部英文学研究室に置き、会費は年5円。
会員数は昭和4年1月現在1、000名弱。 - 1929(昭和4)年
- 10月19・20日 日本英文学会第1回大会 東京帝国大学第2号館第29番教室
参加者は初日178名、第2日211名。 - 1930(昭和5)年
- 3月 役員制を有しない会則を変更し、同時に「役員に関する内規」を設ける。
市河三喜会長以下の役員定まる。 - 1932(昭和7)年
- 6月7日 市河三喜会長再選。昭和6年秋の評議員会の決議に基き、『英文学研究』編集の持ち廻りを廃し、常務委員3名の他に、2名を選挙、都合五名の編集委員を置く(このとき日高・西脇・野上・斎藤・曾根氏)。任期2年、また翌年より『英文学研究』4冊のうち1冊を英文号とすることを決定。
- 1934(昭和9)年
- 11月23・24日 第6回大会、京都帝国大学。
- 10月27日 常務委員会で『英文学研究』の発行所を研究社から日本英文学会に移すことを決定。
第15巻より実施。それにともない『英文学研究』の発行を財政的にも研究社から自立させることになる。
当時の会員数1,190名。 - 10月27日 常務委員会で『英文学研究』の発行所を研究社から日本英文学会に移すことを決定。
- 1935(昭和10)年
- 10月1日 当時の会員構成《会員職業別 小学校在勤者11名 中等学校在勤者337名 高等専門学校在勤者 246名 同生徒16名 大学及び大学予科在勤者 109名 同学生、生徒 126名、官庁実業関係者 65名 各種学校及び図書館 28 外国学校及び図書館 6 其他(不明のもの)249 計1193名。
会員性別 男性 1118名 女性 41名、団体 34》(事務局資料) - 1944(昭和19)年
- 3月8日 《日本出版会よりの通知に接し雑誌第二課に出頭、雑誌統合の件に関し勧奨さる。
『英文学研究』は類似雑誌『稲英』および『主流』(同志社)と合併しては如何とすすめられる。『稲英』は『英文学研究』の3分の2ほどの紙の配給ありと。》(「編韓日誌」) - 4月(?) 年会費5円5拾銭となる。
- 1945(昭和20)年
- 1月15日 『英文学研究』第24巻第2号(昭和19年4月号)発行、戦時戦中刊行の同誌最終号となる。
この年、第17回大会、開催不能。 - 1946(昭和21)年
- 1月 福原麟太郎民会長に就任。
『英文学研究』第24巻第3・第4号(1944年7月-1945年10月号)発行(年会費10円)。戦後はじめて刊行される『英文学研究』となる。 - 1949(昭和24)年
- 8月19日 財団法人日本英文学会設立。設立当時の役員、理事(市河三喜、
福原麟太郎、齋藤 勇、中野好夫、大和資雄、豊田実)、監事(中島文雄、日高只一)。 - 12月 この頃、年会費400円になる。
- 1955(昭和30)年
- 4月 年会費500円に改まる。
- 5月28・29日 第27回大会、早稲田大学(1,000名以上の参会者、発表者51名)。
- 1956(昭和31)年
- 5月19・20日 第28回大会、九州大学(参会者延1,000人以上、発表者57名、当時の会員数700人)。
この大会でシンポジウムの原型となる「懇談会」が初めて企画され実施された(加納秀夫氏司会「現代英文学に於ける宗教と文学」)。 - 1957(昭和32)年
- 5月25・26日 第29回大会、立教大学。この大会よりシンポジウムが定着。
- 1960(昭和35)年
- 3月 この年より『英文学研究』英文号発行。
- 1961(昭和36)年
- 4月 年会費600円になる。
- 9月22日 在京評議員・編集委員の合同役員会で大会準備委員会の設置と編集委員会の改組が決まる。
- 1964(昭和39)年
- 4月 年会費1,000円に改まる。
- 1965(昭和40)年
- 4月 年会費1,500円に改まる。
- 1967(昭和42)年
- 3月 『英文学研究』総合インデックス発行(第1巻より第42巻まで)。
- 1968(昭和43)年
- 秋、日本英文学会事務担当の東大英文博士課程院生の中から、事務担当撤廃要求が出される。
- 1969(昭和44)年
- 4月20日 事務局、新宿区中町18の現在地に移転。
- 1970(昭和45)年
- 3月28日 理事会で事務局整備(事務局長新設)等を決定。
- 4月 年会費一般会員2,000円、維持会員3,000円に改まる。
- 6月30日 Newsletter 第1号発行。
- 1972(昭和47)年
- 4月 年会費3,000円に改まる。
- 10月 『英文学研究』総合インデックス補遺(第43-47巻)発行。
- 1974(昭和49)年
- 5月3日 評議員会で事業規模の縮小および学会の機構改革(大学または地方支部を選出母体としない評議員の選出)を決定。
- 1976(昭和51)年
- 4月 年会費4,000円に改まる。
- 1977(昭和52)年
- 5月『英文学研究』の年3回刊行を来年度より実施すること、評議員の60歳定年制実施、英文学会創立50周年(1978年)記念事業の実施が決定された。
《次のような事業を行うことが評議員会で承認された。
- 50年史の刊行。来年秋までに学会史を刊行し、さらにこれを含めた学界史(研究史)の出版を計画する。
- 記念式典。明年11月に、学会長老の方方と著名な外国人学者による記念講演会および祝賀会を行なう。なお、外国人学者については、2人招き、ひとりには、5月の大会で特別講演を予定している。
- 新人賞の設置。若手研究者を対象に論文を募集し、すぐれたものに賞を与え、『英文学研究』に掲載するという主旨の基金を作る。これは本年度以降恒常的に行なうものとする。
- 以上のような事業を実行するための財源を募金によって作ることにする。
募金の目標額は800万円とし、現評議員は全員発起人のうちに含まれる。》
- (Newsletter No. 23, 7月15日発行)
- 1978(昭和53)年
- 5月 日本英文学会50周年記念事業の一環としてケンブリッジ大学教授イアン・ジャック氏来日。東京、仙台、東都で講演。
- 5月25日 評議員会において、その時点までの寄附金申込総額が11,815,000円に達したことが報告される。また、1978年11月17日帝国ホテルにて開催予定の記念式典外国人特別講演者はデイム・ヘレン・ガードナ-に決定。
- 5月26・27日 第50回大会、西南学院大学(特別講演者イアン・ジャック教授)