第95回大会(2023年度)Proceedings
プログラム
※所属・職位は刊行時のプログラムに準拠しています。
■研究発表
第1室
抗議文学の変奏――Richard Wright と James Baldwin の白人主人公の作品
松田 卓也
詩人と黒人兵士たち――Paul Laurence Dunbar の時代意識を探る
里内 克巳
第2室
アメリカン・モダニストを支配する〈速度〉の文化的波及効果に関する探究
秋山 義典
第3室
再帰代名詞束縛の Form Copy 分析
中村 丞汰
移動と音形化の関わり
宮元 創
同一性条件から得られる帰結の探求
齋藤 章吾
その英語教育は誰のため?――海外大学の教職課程との CLIL から学んだこと
齋藤 安以子
第4室
英語の文主語構文再訪――左周辺部の精緻化構造の観点から
神谷 昇
名詞句位置に生じる前置詞句を含む文の統語的・意味的特徴について
西原 俊明
第6室
性格批評は「女性的で、主観的で、怪しい」批評様式であったのか――英米の学術雑誌 The New Shakespeare Societyʼs TransactionsとShakespearianaをもとに
風間 彩香
第7室
ポスト・マーロウの詩学――恋愛詩『ヒーローとリアンダー』とウォルシンガム・サークル
坂巻 政彦
J. R. R. Tolkien と「ケルト」
辺見 葉子
第8室
Hats and Kimonos――Cross-Cultural Dressing in Isabella Birdʼs Unbeaten Tracks in Japan (1880)
中越 亜里紗
“The Withered Arm” における Rhoda の沈黙
木島 菜菜子
第9室
揺れる鍵束、呼ばれる名前――『荒涼館』におけるエスター・サマソンと社会
佐取 愛香
『フロス河畔の水車場』におけるリアリズムと道徳観の相克――トムとマギーの兄妹愛の描き方からの再考
石井 昌子
ヴィクトリア朝小説における臨終場面
川崎 明子
第10室
イギリスのポリティカル・シアターとコソヴォ空爆反対運動――Howard Brenton, Harold Pinter, Caryl Churchill を例として
金田 迪子
■部門別シンポジア
第1部門:17 世紀英国好古学とブリティッシュ・アイデンティティの探求
紋章官 Sir William Dugdale の好古学者的精神
高野 美千代
物語としての歴史と年表としての歴史――ローマ字文化圏と漢字文化圏における相異なる歴史叙述の方法について
佐藤 正幸
Michael Drayton’s Poly-Olbion: Britain’s First Antiquarian Epic
Angus Vine
Izaak Walton の The Lives とアングリカン的人間像
曽村 充利
第2部門:英文学と風景
律動する風景詩――G. M. Hopkins による継承と革新
髙岸 冬詩
第3部門:逃亡・帰郷・事故・不動――「女性の移動」の真相
旅の陰画――ナショナル・テイルのヒロインの移動/不動
高桑 晴子
第6部門:語順決定の諸問題
前置と主語(助)動詞倒置
時崎 久夫
外在化における語順決定プロセスに関する一考察
土橋 善仁
句の「左端」をめぐる諸問題
塩原 佳世乃
英語史における数量詞の遊離可能性と語順について
柳 朋宏
語内部要素の具現化――音節構造と搬送信号変調度の関係
那須川 訓也
第7部門:ドメスティシティ再訪――親族・秘匿・移動
家庭に「天幕を張る」――ドメスティシティと「おば」の介入
増田 久美子
燃え落ちる家――世紀転換期の Mark Twain と家庭性の悪夢
細野 香里
第9部門:アメリカン・ロマンティシズム再考
A Classico-Romanticist Thoreau
水野 眞理
第11部門:実例が開く豊かな世界――認知文法と使用基盤モデルの実践
How cognitive grammar can provide new insights into “fashions of speaking”――使用基盤モデルから見た「英語らしさ」「日本語らしさ」
西村 義樹
On “ficticious” words――静的語彙観をひっくり返す
萩澤 大輝
Why study culinary expressions?――レシピをもとにジャンルと文法について考える
野中 大輔
Relax, it’s just a cognitive grammar thing――使用基盤モデルから考えるイントネーション知識の姿
平沢 慎也
第12部門:英語教育物語を紡ぐ――ナラティブが照らす学びと教えの当事者たち
Assistant Language Teacher のライフストーリーに見る自己形成の変容
坂本 南美
英語に堪能な若手小学校教師の成長と葛藤
和田 あずさ
高専(英語)教育への「要求」とは何か
原口 治