第94回大会(2022年度)Proceedings
プログラム
※所属・職位は刊行時のプログラムに準拠しています。
■研究発表
第1室
ホーソーンのエクフラシス美学――The Blithedale Romanceにおける写実と改変
石川 志野
「アメリカン・モダニスト」の鉄道旅行
秋山 義典
Will the animals ever come back? Parting and absence in W. S. Merwinʼs ecopoetics
Damien French
Matildaにおける「見えざる手」――共同体の再構築へ向けたRoald Dahlの意志
中迫 史音
第2室
“cross over”することができない過去――Moses, Man of the Mountainにおける歴史と民族
志水 智子
第3室
動詞threatenの繰り上げ動詞用法への通時的変化とその統語派生について
笠井 俊宏
非定形Ving構文における動詞移動の歴史的発達――非定形Vingと副詞の語順に焦点を当てて
杉浦 克哉
Transitivity and the get-passive: oddities in the English grammar
Junichi Toyota
第4室
副詞残置動詞句内省略の分析――VP省略・疑似空所化と比較して
鈴木 舞彩
that痕跡効果に課される2つのEPPの要件
栁澤 國雄
第5室・第6室
早期言語教育が上級レベルEFL学習者の言語運用能力に及ぼす影響――L1/L2教育の有無に焦点を当てて
吉田 安曇
オンライン授業における対話と文学読解――The Things They CarriedをCerteauの言葉とともに読む
藤野 功一
『終わりよければすべてよし』――地球中心説から太陽中心説への揺らぎの中で
大住 有里子
第7室
横たわりて天を仰ぐ――John Donne, Devotions upon Emergent Occasionsにおける身体の姿勢
奥西 豊子
アーサー王子とハムレット王子の「記憶の中のテーブル・ブック」――『妖精の女王』第一巻及び『ハムレット』に見る初期近代コモンプレイス学習法
円浄 ゆり
第8室
The Mortal Immortalにおける生と不死のダブルバインド――Mary Shelleyの短編小説を読み直す
野間 由梨花
「人間の時代」のWordsworth――風景と造園
小口 一郎
第9室
Thomas Hardy, The Pursuit of the Well-Beloved(1892)にみられるGeorge Meredith的主題
吉田 朱美
世紀末スラム小説におけるジェンダーと階級――ベザント、ギッシング、モリソン
田中 孝信
第10室
「エヴリン」におけるアイルランド性への回帰と船乗りの帰還
田中 恵理
イーヴリン・ウォーのユーゴスラビア駐留――Unconditional Surrenderにおける戦争の現実
有為楠 香
Margaret Atwoodのフィクションにおける“life narrative”――The Handmaid’s TaleとThe Testamentsを中心に
平林 美都子
第11室
中英語詩に描かれた老齢の苦悩――Elde, Heye Louerd, thou here my bone, Herkne to my ron
和田 葉子
■部門別シンポジア
第1部門:シェイクスピアとフェミニズム的受容
ブルータスは高潔の士か? オールフィメイル上演とエンパワーメント
阪本 久美子
誰も憧れないシェイクスピアのヒロインたち――『デズデモーナ』と『ヴィネガー・ガール』
北村 紗衣
シェイクスピア上演、フェミニズム、テクノロジーの最新動向
浜名 恵美
第2部門:サイエンスと詩の弁明――ロマン主義文学にみる知の横断
ロマン主義の詩が導く知と社会とは――John Keats と医科学
後藤 美映
Coleridgeと理性のサイエンス
笹川 浩
詩と科学のレゾナンス――Humphry Davy、William Wordsworth、Ann Yearsleyをめぐって
大田垣 裕子
第3部門:英文学と〈仕事〉
馬のいない馬車――小説空間における荷役動物とその〈隠される仕事〉について
南谷 奉良
第8部門:アメリカのモダニズム詩と現代――断絶と継続
Edward Dornの20世紀――Black Mountain以後
平野 順雄
アメリカン・イディオムの追究――William Carlos Williamsを起点に
吉田 亞矢
第9部門:アメリカ文学と植物表象
ソローのエコソーシャル・ヴィジョンと野生果実の行方
伊藤 詔子
第10部門:後期中英語文学テキストにおけるphraseology――形式と表現の可能性
中英語頭韻詩におけるphraseology――脚韻ロマンスとの比較を中心に
鎌田 幸雄
第11部門:方法論の深化は理論研究に何をもたらすか――自然言語処理と機械学習を用いた実証的な認知言語学の研究の可能性を探る
言語の機械的な処理と人間の認知的な処理の類似性について検討する
大谷 直輝
自然言語処理を利用した実証的な認知言語学の可能性
永田 亮、高村 大也
理念としての使用基盤モデルからの脱却を目指して
野村 益寛
意味研究に突破口を開く――認知言語学者がAI研究に期待するもの
町田 章
第12部門:英語読解力再考――『英語が読める』とはどういうことか?
英詩を味わうのに必要な読解力とは
笠原 順路
違和感とdistant reading
堀 正広
COVID-19時代の読解力
横山 千晶
特別シンポジアム:〈ポスト〉〈ウィズ〉コロナ時代の英語英米文学研究――デジタル・ヒューマニティーズに向けて
‘Plague was not in London alone, it was every where.’――「疫病文学」を語ることは疫病社会を慰藉するか
服部 典之
<ポスト><ウィズ>コロナ社会に関する日本英文学会的考察
原田 範行
デジタル・ネットワーク化が進む世界における読み書き算術
中村 雄祐