第93回大会(2021年度)Proceedings
プログラム
※所属・職位は刊行時のプログラムに準拠しています。
■研究発表
第1室
後期エマソンに対するシェリングの影響
髙梨 良夫
ハーマン・メルヴィルと黒人音楽――Redburnを中心に
巽 孝之
Hisaye Yamamotoの“The Legend of Miss Sasagawara”における「狂気」――宗教的含意に見られる二重の社会批判
古川 拓磨
第2室
Henry Jamesの国際テーマの作品における 「アメリカン・コロニー」の役割
齊藤 園子
コントロール動詞 promise の繰り上げ動詞用法への通時的変化について
笠井 俊宏
副詞節主語の特性
廣江 顕
第3室
There構文における格付与とその帰結
森竹 希望
自由併合における移動の制約
作元 裕也
Merge, Selection, and Ellipsis-Resistant Constituents
奥 聡
第4室
The New Oxford Shakespeareの計量的文体解析 作者判定の限界
太田 一昭
Anna Brownell Jamesonのオフィーリア像――シェイクスピア受容における女性の性格批評
風間 彩香
第5室
カルヴァン派の堕罪前予定説か、アルミニウス派の条件付き救済か――Paradise Lost第3巻予定に関する御父の言葉再考
堀内 直美
更新される死別と追悼のモチーフ――To the Lighthouseにおける古典への引喩
道家 英穂
第6室
聞こえない声を響かせる――A Christmas Carolにおける音と声
木島菜菜子
Between the Actsにおけるmusicとsound
中谷 紘子
コラージュ、そして生き物としての言葉――アリ・スミスとモダニズム
西野 方子
第7室
チョーサの話法と「主体」の演出――「トパス卿の話」のchildeの意義付けをめぐって
中尾 佳行
中英語ロマンスにおける他者の同化とアイデンティティの証明――サラセンの改宗譚を中心に
趙 泰昊
■ウェブ掲載による研究発表
『男はノアと呼ばれていた』を古英語で言うと──説教集を中心に
小倉美知子
■部門別シンポジア
第2部門:モビリティの詩学——交通手段の拡大と変容する空間認識
モビリティと空間 /環境意識――Wordsworthから自動車・自転車の時代へ
吉川 朗子
革命前夜のモビリティ—―John Thelwallと徒歩旅行者たち
佐々木郁子
Scotlandと交通――Edwin Muirの200年
金津 和美
第3部門:信用文化と英文学――Money, Economy, Literature
ゾラとトウェインの狭間で:トトロップの『この世の生きかた』における投機と信用のナショリズム
榎本 洋
第4部門:第二次世界大戦と英語圏文学
難民たちの英文学——Olivia Manningの〈バルカン三部作〉
松本 朗
'I change, but I cannot die.'――Ali Smith四季四部作における「ナチスの時代」/「Trumpの時代」の変身譚
霜鳥 慶邦
第7部門:小説家と歴史――認識と解釈、方法と欲望
“Once a Bitch”あるいは傾城と悲史――The Sound and the Furyと『或る女』より
後藤 和彦
Gore Vidalと歴史小説
佐々木徹
歴史と物語が21世紀に創出するステージの内と外
藤井 光
「文書偽造」の文学――花田清輝の歴史小説
佐藤 泉
第8部門:舞台をめぐるアメリカ、アイルランドと⽇本―伝統と革新を再考する
笑いと鎮魂の詩学 paradiso terretreとtragic joy
真鍋 晶子
能狂言とW.B.イェイツ
佐藤 容子
第9部門:Labor Diaspora/Labor Mobility
労働⼒の拡散を眺めるメルヴィル
竹内 勝徳
第10部門:英語の構造変化における機能範疇の果たす役割
属格標識’sの発達と(脱)文法化
茨木正志郎
分離等位接続詞の発達と変遷
山村 祟斗
中英語期・初期近代英語期における補文標識thatの文法化に関する一考察――That痕跡効果の欠如・出現の観点から
岩崎 宏之
第11部門:認知語用論からみた言語の諸相
日英語の談話標識と手続き的制約――after allと「だって」
大津 隆広
高次表意からみた証拠性(evidentiality)
内田 聖二
広告におけることわざの創造的用法(Anti-Proverbs)の意味理解をめぐって
東森 勲
第12部門:物語が動き出すクラスへ——(検定)教科書をもっとおいしく
表現音読を通して学生と共に文学作品を読み楽しむ——Making Words Come Alive
浅野 享三
特別シンポジアム:明治以後の日本におけるシェイクスピア受容
坪内逍遙とシェイクスピアの「不思議」
Daniel Gallimore
魔術の女王の『テンペスト』
近藤 弘幸