ELSJ Newsletter No.106 (2006年3月10日)

編集・発行所 〒101-0062東京都千代田区神田駿河台2-9 研究社ビル501
       (Email: ejimu この後にアットマークとelsj.orgを追加してください。
        電話: 03-3293-7528 FAX: 03-3293-7539)
日本英文学会 代表者 高橋和久

大会準備委員会からのお知らせ
◎ 研究発表応募状況
 第78回大会の研究発表に応募された方がたは英文学42名、米文学27名、英語学13名、その他2名の総数84名と、前回(総数66名)からはだいぶ回復しました。しかしかつては100名を超えていたことを思うと、まだ満足できる数ではありません。『大会Proceedings』も発行されることにもなりましたので、ますます多数の方がたの応募を期待しております。

◎ 大会応募規定の変更
 大会応募規定に関して、以下の変更を加えることになりました。
(1) 現在は略歴をご提出いただくことになっているが、略歴ではなく現在の所属を記していただく。
(2) 応募の発表が審査されるべき分野・ジャンルを書いていただく(「オーストラリアの19世紀の詩」とか、「意味論」とか、適当に)。
 ともに審査員を選択するときに必要な、あるいは有益な情報として利用させていただきますので、よろしくお願い申しあげます。

◎ 特別シンポジウム
 大会2日目の午後は異例の2時間をかけて、英語教育に関するシンポジウム「このままでいいのか大学英語教育」を開催します。司会は斎藤兆史氏(東京大)、パネリストは明石康(元国連事務次長)、大津由紀雄(慶應義塾大)、原英一(東北大)、鳥飼玖美子(立教大)の各氏です。現在の大学英語教育に一石を投じるシンポジウムをめざすということですので、ふるってご参加ください。
 これを機に、毎年のシンポジウムに教育という分野を加えていくことも決まっております。英語教育にしろ、英米文学・英語学教育にしろ、いかに教えるか、なにを教えるかという教育の観点を真剣に導入していくことは、将来の英文学会にとってきわめて重要な課題だと信じるからです。それは研究にとっても積極的な意味合いをもってくるものではないかと信じるからです。

◎ 特別研究発表
 大会2日目第13室でランカスター大学教授Mick Short氏による特別研究発表 "The New Speech Acts for Old, or How to Make a Drama out of a Speech Act: The Speech Act of Apology in the Film A Fish Called Wanda" が豊田昌倫氏(関西外国語大学)の司会によって行われます。ふるってご参加下さい。

◎ ハンドアウトのホームページ掲載
 シンポジウムをふくめて大会発表のときのハンドアウトが不足するのでなんとかしてほしいという不満の声が届いています。その不満を多少なりとも解消するために、版権に関して問題が生じない範囲でハンドアウトの掲示ができるよう、大会発表者に学会ホームページ(https://elsj.org/)を提供しております。ハンドアウトを掲示しても構わないという大会発表者がおられましたら、なるべくは大会前に、しかし大会後であっても、ぜひとも電子ファイル原稿を事務局宛(etaikai この後に@elsj.orgを付けて下さい)に送ってください。電子ファイル原稿でない場合もこちらでなんとかできるかもしれませんので、その場合は郵送で事務局宛にお送りいただければ幸いです。充実した大会にするために、大会発表者のご協力をよろしくお願い申しあげます。たくさんの発表者にご協力いただければ、ホームページのこのコーナーは会員にとって刺激的な場になると確信しています。

◎ 紀要等展示室
 第78回全国大会においても「紀要等展示室」を一般会員控室(0号館7階学生ラウンジ)に併設いたします。目的は、会員の方がたがご自分の執筆した紀要等を交換する場を設けて、会員間の交流の機会を確保することにあります。展示可能なものは、ご自分が執筆された論文の掲載された紀要、学会機関誌、雑誌など、または、その抜き刷り、および書籍などです。会員の皆様の積極的な参加を歓迎します。展示ご希望の方は、当日、展示物をご持参のうえ、7階の展示室に用意された机に、ご自分で展示ください。展示物の搬入、展示、回収は、すべてご自分の責任においてお願いします。展示物の紛失等に関して、大会開催準備委員会、学会事務局および開催校は、いっさい責任を負いません。なお、開催校への送付等はご遠慮ください(保管などの責任を負いかねますので)。

◎ シンポジアムのテーマ募集
 次回第79回全国大会(2007年開催)のシンポジアムのテーマについて、具体的な提案がございましたら、事務局(etaikai この後に@elsj.orgを付けて下さい)までお寄せください。締め切りは2006年5月末日です。ただし、最終決定は大会準備委員会におまかせください。

◎ 特別研究発表者候補の募集
 大会における研究発表に関して、これまで時たま、一般の研究発表とは別に、特別研究発表というものがありました。このたび、学会の活性化および選考の公正化をはかるために、このカテゴリーでの発表を制度化し、候補者に関するご提案を公募することになりました。ご提案がある場合は、大会前年の8月31日までに大会準備担当事務(etaikai この後に@elsj.orgを付けて下さい)まで、以下の所定の書類をお送りください。
 特別研究発表
(1) 発表時間は1時間
(2) 資格は、海外の大学等で専任の職をもっていること
(3) 謝礼は2万円(ただし、税金を抜けば1万6000円)。その他、国内の交通費のみ(領収書必要)。
(4) 司会は原則として紹介者が行う
 応募に必要な書類
(1) 候補者の略歴、主要業績リスト
(2) 発表題目および内容
 採否の決定は、大会準備委員会で9月末までに行い、決定しだい、ご提案者にご連絡申しあげます。

編集委員会からのお知らせ
◎ 第29回新人賞論文募集
 4月30日締切で、第29回新人賞論文を募集しています。斬新なアイデアをお持ちの若手研究者の方がたはふるってご応募ください。応募要領は学会ホームページ(https://elsj.org/)、あるいは『英文学研究』和文号をご覧ください。元気のいい論文を期待しております。

◎ 委員の交代
 3月末日をもって、宇沢美子、児馬修、斎藤兆史、柴田元幸、John Scahill、鈴木雅之、仙葉豊、立石浩一、坪井栄治郎、中尾まさみ、長畑明利、Graham Lawの各氏が任期満了によりご退任となります。また、橋本槇矩氏も個人的なご事情によりご退任になります。長いあいだご苦労さまでした。ありがとうございました。
 その後任には、朝比奈緑(慶應大)、アルヴィ宮本なほ子(東京大)、井石哲也(活水女子大)、遠藤不比人(首都大学東京)、笠原順路(明星大)、田中智之(名古屋大)、時崎久夫(札幌大)、原田大介(東京工大)、柳さよ(福岡大)の各氏が選ばれました。任期は4月1日からの3年(ただし、橋本氏の後任の井石氏のみは2007年3月末日までの1年)。どうぞよろしくお願い申しあげます。

シェイクスピア祭のお知らせ
 本年度のシェイクスピア祭を日本英文学会・日本シェイクスピア協会共催、明治大学協賛で、下記のとおり催します。一般公開で入場無料です。
日時 4月29日(土)13時~16時30分
場所 明治大学駿河台キャンパス リバティタワー(大教室。教室番号は未定)
    〒101-8301 東京都千代田区神田駿河台1-1(TEL 03-3296-4545)
演目 1) 講演 「シェイクスピアと漱石」斎藤衞氏(大阪大学名誉教授)
         司会: 南隆太氏(愛知教育大学助教授)
   2) トーク 彩乃木崇之氏(俳優・演出家、Academic Shakespeare Company)
         司会: 野田学氏(明治大学教授)

学会役員の交代
◎ 大学支部代表
 林和仁氏のご逝去にともない、龍谷大学の大学代表は藤谷聖和氏になりました。林先生のご冥福をお祈り申しあげます。
  また、九州支部代表は、小谷耕二氏(九州大学)に代わり、久保善宏氏(福岡大学)になりました。
 さらに4月から岡山大学の大学代表が、岡田和也氏から荻野勝氏に変わります。
 新任の三氏には、それぞれの任期満了までよろしくお願い申しあげます。

支部からのお知らせ
◎ 東北支部(東北英文学会)
 2005年10月29日開催の東北英文学会評議員会で、東北英文学会が日本英文学会東北支部を兼ねることが決定し、名称が新たに「東北英文学会(日本英文学会東北支部)」となりました。
 2006年3月末に第60回大会Proceedingsが発行される予定です。詳細は事務局(englit@sal.tohoku.ac.jp)までお問い合わせください。

◎ 中部支部
 第58回支部大会が2006年10月7日(土)、8日(日)の両日、三重大学(三重県津市)で開催されることになりました。詳細は中部支部事務局(tukamoto@vega.aichi-u.ac.jp)までお問い合わせください。

◎ 中国四国支部
 植木研介氏(広島大学)に代わり、2006年4月より田中久男氏(広島大学)が会長に就任することとなりました。副会長は小迫勝氏が留任します。

◎ 九州支部
○会誌『九州英文学研究』の投稿締切日の変更
 2005年度評議会(於:長崎大学)での決定に従い、『九州英文学研究』第24号から投稿締切日が11月末日(2006年)となります。これに伴い、会誌の刊行も翌年(2007年)5月になります。その他に関しては投稿規定に大きな変更はありません。多数の会員の皆様の投稿をお待ちしています。
○第59回大会発表者募集
 2006年10月28(土)、29(日)日の両日、西南学院大学で開催されます。研究発表ならびにシンポジウム希望者は、次の要領で事務局(福岡大学人文学部山内研究室)までお申し込みください。なお、シンポジウムに関しては、調整の必要がありますので5月末日までに事務局へご相談ください。
 申込期間:2006年7月1日~同月31日(必着)
 要  項:
 ①発表者の主要な業績を記した略歴書
 ②発表の題目と要旨
  ・和文の場合:A4版用紙に横書き1000字(40字×25行)以内。
  ・英文の場合:A4版用紙に65ストローク×25行以内。
 ③シンポジウムの場合は司会者を指定すること。
 ④個人の研究発表は、発表25分、質疑応答10分とする。
 ⑤修士課程(博士前期課程)学生については、指導教員による発表内容に関する推薦状を添付すること。

支部設立準備
◎ 関東支部
○関東支部設立準備会の報告と今後の活動の予定について
 日本英文学会関東支部の設立準備会が2006年1月14日(土)に、青山学院大学の渋谷キャンパスで開催されました。
 この日にあわせて企画されたシンポジウムならびに講演(参加者は170名前後)に続いて開催された準備会では、まず発起人のひとりである高橋和久日本英文学会会長が、支部設立の必要と事情を、英文学会をとりまく状況とからめて説明し、あわせて英文学会としての今後の手続き、見通しを述べたうえで、支部設立準備委員会の代表に富山多佳夫(青山学院大)が発起人の総意にもとづいて選出された旨を報告しました。それを受けて富山が支部設立の準備の進み具合について説明しました。2005年11月27日(日)と2006年1月8日(日)の打ち合わせ会での議論をふまえて作成、当日配布した「設立案(骨子)」は以下のとおり。

1. 方針
 本日、日本英文学会関東支部設立準備委員会を設置し、ここに挙げた基本方針にそって支部設立を目指します。
 支部設立準備委員会は、本年3月の日本英文学会理事会への支部設置の趣意書提出を最初の目標に活動を開始し、支部の成立に必要なすべての案件に取り組みます。
 十全な支部運営の体制が整うまで、当初は支部設立準備委員会が理事会等を選出し、そこで規約案等を定め、実際の運営を開始します。この理事会が最初に選出した支部長の任期たる2年をめどに、規約に則った選挙を行います(2008年7月予定)。したがって最初の理事会は支部の組織作りと選挙の実施を主な職務とすることになります。
 日本英文学会関東支部設立準備委員会の委員は以下のとおりです(委員は今後追加される予定があります)。
 阿部公彦、折島正司、加藤光也、富山太佳夫、中井亜佐子、原田範行、村山敏勝(五十音順)、田村斉敏(事務局長)

2. 組織
 関東支部独自のアイデアとして、理事と監事については会員による選挙で選出することと、支部長が中心となって選出する運営委員をおくことがあります。
 運営委員は、ジャンル、時代や世代など多様性に富む会員の、能力、意欲、資質を支部運営に十分に活かすために考えられた制度です。広く、性別に関係なくバランスよく多くの会員に支部運営に力をお貸しいただけるように積極的な参加をお願いします。
〔役員〕
支部長(支部運営の統括) 1名 理事による選挙
副支部長(支部長の補佐) 1名 支部長により任命
理事(支部の運営主体) 若干名 会員による選挙+一定数以内で支部長により任命
監事(支部運営の監査) 1名 会員による選挙
〔委員〕
運営委員(支部運営に係わる職務を行う)(定数なし)
大会準備委員(大会準備委員会を構成し、支部大会の運営を行う)
例会委員(例会、イベント等の企画・運営に係わる作業を行う)
編集委員(編集委員会を構成し、会誌の発行を行う)
その他、必要に応じて委員をおく

〔事務局〕
事務局長(事務局の運営を司る) 1名 支部長により任命
事務局補佐(事務局長を補佐する) 若干名 支部長により任命

3. 活動
一 大会および総会 
 年に1回(7月予定)開催し、同時に総会を行う
二 例会、研究会
 例会は年に4回程度行う
 研究会は、必要な場合は月単位で積極的に開催する
三 会誌
 年に1回発行する予定
 最初の発行は2年目から着手
四 講演会等のイベント
 講演会、ワークショップなど、さまざまな会員が参加できるイベントを企画実施
五 その他 

4. 会費
初年度 3,000円(一律)
 支部運営に必要な費用は、支部が要する会員数と、支部が行う活動内容で変わってきます。当面は、会員数の推定が難しく、会誌の発行などの作業は二年目以降となる見込みのため、上記の金額とし、以後会員数の推移などを見て適宜再検討するものとします。

5. 今後の予定
 2006年1月14日 日本英文学会関東支部設立準備大会
     2~3月 日本英文学会理事会に設立趣意書を提出
5月  日本英文学会理事会等(設立が認められるという前提で以下)
7月    第一回日本英文学会関東支部大会および総会
※設立準備委員会の責任において最初の支部体制を発表
 2007年 7月    第二回日本英文学会関東支部大会および総会
年内 会誌発行のための活動開始予定
 2008年  7月    第三回日本英文学会関東支部大会および総会
※ここで初めて規約に基づいた選挙が行われる
年内     会誌の発行


 なお、関東地区では、30~40歳代の若手の研究者や院生を中心とした英文学東京若手の会がすでに精力的な活動を始めていることを考慮しつつ、各年齢層の方々に広く参加を呼びかける予定です。スタート時点では英文学の分野が中心となりますが、最初の2年の内に米文学、英語学、英語教育等の他分野にも枠を拡大すると同時に、個別作家中心の学会との連携も考えてゆくことになります。
 文学研究、語学研究の退潮ムードをもう断ち切らなくてはなりません。そのための支部設立です。皆さんのご協力をお願いいたします。なお、支部の運営についてご意見がおありの方は、村山敏勝(murayama@fh.seikei.ac.jp)までご連絡ください。(富山太佳夫)

◎ 関西支部
○関西支部設立準備大会の報告と今後の活動予定について
 日本英文学会関西支部の設立準備大会が昨年2005年12月17日(土)に大阪大学豊中キャンパスにて開催された。予定のプログラムにもとづき、設立準備ワーキング・グループの宮内弘氏(京都大)による支部設立の主旨説明をまじえての開会の挨拶のあと、シンポジウム「英文学の楽しみ方――英米文学研究の展開」が、玉井暲(大阪大)の司会のもとで、小澤博(関西学院大)、齊藤美和(京都工芸繊維大)、御輿哲也(神戸市外大)、林以知郎(同志社大)の各氏を講師に迎えて開催された。シンポジウム終了後に総会が開かれ、支部組織の輪郭が発表され、またこれに引き続いて、懇親会が同キャンパス内のレストランにて開催された。この準備大会には、100名を越える参加者があり、設立発起人会のメンバー一同は支部設立を望む広範な層からの熱い期待を強く感じ、大きな励ましを受けた。
 当日、総会に先立って開催された発起人会議において、関西支部学会の輪郭と今後の活動予定が決定された。以下がそのあらましである。

I.関西支部の輪郭
1. 日本英文学会関西支部の目的。本会は英文学、アメリカ文学、英語学、および英語教育に関わるその他関連分野の研究を促進し、あわせて会員相互および内外の学会との交流をはかることを目的とする。
2. 本会の行う事業。1) 支部大会の開催、2) 学会機関誌『関西英文学研究』の発行、3) 講演会、研究会の開催、4) その他、本会の目的達成に必要な事業。
3. 本会の会員の入会資格。1) 関西地区(滋賀、京都、大阪、兵庫、奈良、和歌山の各府県)の大学および研究・教育機関に属している者。2) 本会の目的に即して研究・教育活動に従事し、関西地区に在住している者。3) 会員の紹介があり、本会の趣旨に賛同する者。
4. 支部会費。一般会員は年5,000円、学生会員は年3,000円とする。
5. 本会の運営。評議員会が行う。評議員は、本会の趣旨にもとづいて研究・教育活動を行う大学院博士後期課程を持つ大学の代表者と、支部長が会員の中より推薦した者から構成される。
6. 組織。1) 役員として、支部長、副支部長、評議員、会計監査を置く。2) 学会の運営に当たって実務を担当する機関として運営委員会を置く。運営委員会は支部長、副支部長、大会準備委員長、学会誌編集委員長、事務局長から構成される。
7. 役員の任期。1期2年とし、重任を妨げない。ただし、支部長、副支部長については2期までとする。なお、役員は任期開始時において65歳以下の者とする。

II.今後の活動
1. 活動方針。関西支部の組織が固まり活動等が軌道に乗るまで、基本的には設立発起人会が中心となって支部学会の運営と主要活動を担う。発起人は可能な限り評議員等の役員(発足時の第1期役員:2006-07年度)に就任し、第1期任期の終了時に支部規約にもとづいた役員選出を行う。
2. 活動予定(2006年)。
3月中旬~下旬。関西支部評議員会を開き、役員を決定する。
3月下旬。日本英文学会理事会に設立趣意書を提出。
5月。日本英文学会大学・支部代表会、評議員会、理事会にて設立の承認を得る。
5月下旬。設立承認後、関西支部への入会の正式な呼びかけを行う。さらに以下の活動を開始する。1) 第1回関西支部大会の開催準備。2) 大会研究発表の募集要項の発表(8月末日、応募締め切りの予定)。3) 学会誌への投稿規程の発表(2007年1月末日、応募締め切りの予定)。
12月。第1回関西支部大会の開催(大阪大学豊中キャンパスにて)。

 以上が、日本英文学会関西支部の輪郭と今後の活動予定です。多くの方々の入会を期待しております。
 正式の入会手続きに先立ち、入会希望の申し込みはすでに受け付けを開始しております。希望者は、関西支部事務局長・服部典之氏まで、氏名、所属大学、一般会員/学生会員の区別、連絡先住所、電話番号(メールアドレス)を添えてお申し込み下さい(〒560-8532豊中市待兼山町1-5大阪大学文学部英米文学研究室、メ―ルアドレス:hattori@let.osaka-u.ac.jp)。なお、メールで申し込まれる場合は、整理の都合上、件名欄には必ず「関西支部」とご記入願います。またほかにお尋ねの点がございましたら、どうかご遠慮なく発起人会世話人の玉井暲(大阪大学文学部)までお問い合わせ下さい。(日本英文学会関西支部設立準備発起人会ワーキング・グループ、玉井暲。電話:06-6850-6111(代)、ex. 2155。メールアドレス:atamai@let.osaka-u.ac.jp

事務局からのお知らせ・お願い
◎ 懇親会のご案内について
 今年も全国大会時の懇親会を5月20日(土)午後5時15分より開催校中京大学名古屋キャンパス内のアレーナ211で開催いたします。詳しくは『大会資料』の8ページ、または学会ホームページ(https://elsj.org/)の「懇親会のご案内」をご覧ください。
 なお、今回からは業者委託をせず、直接事務局が受け付け等を行なうことになりました。また、昨年度の失敗を教訓にして、会場の収容人数の上限で申し込みを締め切ることにさせていただきますので、どうぞお早めの予約申し込みをお願い申しあげます。

◎ 『大会Proceedings』の発行について
 お陰さまで学会の年度単位の財政状況が黒字に転じることになりそうです。そのことをうけて、理事会は『大会Proceedings』の発行を決断いたしました。今後の会員数の動向によって、また事態が変わっていくことがあるかもしれませんが、たまには将来について楽観的にふるまうことも必要かと判断し、会員のメリットになると確信するこの新たな事業を開始することにいたしました。
 スケジュールとしては、6月末日までに研究発表者とシンポジウムのパネリストの方がたから原稿(おひとりB5版3ページ、1ページ50行、1行50字)を提出していただき(ただし提出は発表者の義務ではなく権利とします)、9月の中旬の発行を予定しています。そのことにともない、これまで7月に発行されていたNewsletterも、『大会Proceedings』の巻末として9月発行となります。3月中旬に『大会資料』の巻末として発行されるものとあわせて、今後、Newsletterは、年2回(9月と3月)の発行となります。ご了承ください。

◎ 会費納入について
 2006年度会費の振替用紙を同封いたしました。現在の会費は一般会員7000円、学生会員5000円です。それ以前の会費も未納の方には、その旨振替用紙に記載されておりますので、この機会に納入いただければ幸いです。行き違いとなりました場合はご容赦ください。なお、三井住友銀行(神田支店、普通預金114558)あるいはみずほ銀行(九段支店、普通預金1231895)の口座に振り込んでいただいても結構ですが、その場合は、振り込みの料金をご負担いただくことになります。
 現在は、会費領収書をお送りするのを省略させていただいております。必要な方は返信用封筒(切手は不要ですが、申し訳ありませんが宛名はお書き下さい)を同封の上、事務局にご請求下さいますよう、お願い申しあげます。なお、郵便局の自動払込み(以下に説明)あるいは銀行の自動引き落としを登録していただいた方については、あらかじめ領収書送付請求を事務局宛(ejimu この後に@elsj.orgを付けて下さい)に出しておいていただければ、自動的に領収書をお送りさせていただきます。

◎ 校費による会費支払いについて
 国立大学が法人化したことで、私立大学並みに校費ないし科学研究費による会費支払いが可能になった模様です。大学によって、あるいは同じ大学でも学部によって処理のシステムが異なっている可能性があるということでしたので、方法についてはそれぞれ所属の部局の事務にお問い合わせください。この処理のために領収書を必要とされる方は、事務局の仕事の簡略化という見地から、なるべく郵便局自動払込み(以下に説明)をご利用いただければ幸いです。この件についてなにか問題がある場合は、事務局(ejimu この後に@elsj.orgを付けて下さい; tel: 03-3293-7528)にご相談ください。

◎ 郵便局自動払込みについて
 従来の郵便振替の手数料がこのたび100円に値上げされることになりました。このことによって学会が負担すべき経費は従来の26万円から37万円に跳ね上がることになります。この差は、会費の値上げを回避すべくさまざまな小さな努力を重ねている現在の学会の財務状況のなかでは相当な差と言わざるをえません。会員諸賢には、新たに利用できるようになりました郵便局自動払込みというシステムをご利用なられますよう、重ねてお願い申しあげます(前号でも同様のお願いを申しあげましたが、応じてくださったのはたったの8名という淋しさでした)。
 郵便局自動払込みは一件あたりの手数料が銀行の引き落とし(150円)とくらべて、また従来の郵便振替とくらべても格段に安い(25円)というだけではありません。郵便口座から決まった期日に会費が自動的に払い込まれます(手数料は学会持ち)ので、いちいち会費を支払いに郵便局に行く必要はなくなりますし、あらかじめ領収書の送付請求を登録してくださっていれば、自動的に領収書が発行されます。そのうえ変更も解約も事務局へのメールかファックスだけで簡単にできるようになります。
 したがって、とくに (1) いままで銀行の引き落としをご利用になっている方(経費節減の観点から)、(2) 校費払いを利用するために領収書を必要とされる方(事務軽減の観点から)にはぜひともご検討いただければと思います。申し込みをしても構わないという方は、事務局宛(ejimu この後に@elsj.orgを付けて下さい; FAX: 03-3293-7539)に「郵便局自動払込みにしたい」とひとことご連絡いただきますようよろしくお願い申しあげます(葉書でも結構です)。
 ただし、この方法は登録者が30人以上でなければなりませんので、お申し込みいただく方がその人数になるまでご利用を少しお待ちいただく可能性もあります。あらかじめご承知おきください。申し込み者が30名以上に達して、システムができあがってしまえば、新規会員の方々には全員このかたちでの会費納入をお願いできることにもなります。ぜひ最初の30名にお名前を連ねていただけますよう、お願い申しあげます。

◎ 住所変更届について
 現在、事務局から会員への郵便物の送付は、支出削減のため転送サービスのない宅配便で行なっています。したがってご住所(宛先)に変更があった場合は、かならず事務局へのお届けをお願いします。電子メール(ejimu この後に@elsj.orgを付けて下さい)でも葉書でもファックスでも、なんでも結構ですので、よろしくお願い申しあげます。

◎ 退会届について
 今年の4月から新しい公益法人法が施行されます。それにともない、求められる会計処理の方法が厳格化されます。会員の方に関わる点でいえば、会員であるか否かをはっきりさせていただかなければなりません。いままではその年の年会費を支払えば会員、支払わなければ非会員という、ひじょうに曖昧な規定でしたが、それは許されなくなりました。
 今後は、会員の数をきちんと把握して、それにしたがって会費収入を予算として計上することになります。そして領収できなかった分については、「未収分」として決算報告に書かなければならなくなりました。
 現在の会員規程では、「会員は、長期にわたって会費を滞納したとき、その資格を失う」となっているだけですが、理事会での話し合いの結果、この「長期」というのを2年間とすることにしております。その間は、会費の納入がなくても、会員ということになりますので、『大会Proceedings』(2000円)も『英文学研究』(和文号、英文号それぞれ3500円)も『大会資料』(1000円)も送られることになります。そしてそれらのものが送られてしまうと、その年度の会費をいただくか、お送りした冊子の代金をいただかなければならなくなります。
 したがってもしも退会のご意思をお持ちの場合には、退会届の様式は問いませんので、かならずその旨を事務局(ejimu この後に@elsj.orgを付けて下さい; FAX: 03-3293-7539)までご連絡いただきますよう、よろしくお願い申しあげます。

◎ 事務局員の交代について
 昨年7月のNewsletterでお知らせしたとおり、大学の多忙化をうけて事務局員の任期が14か月に短縮されることになりました(ただし再任可)。それに則って、次期は事務局長と編集補佐が留任し、大会補佐としての本来の仕事に加えて事務局仕事のIT化に大活躍してくださった扶瀬幹生さんが5月末日に退任となります。コンピュータのことではほんとうに助けていただきました。ありがとうございました。その後任として、東京工大の由井哲哉さんに4月から事務局に入っていただくことになりました。よろしくお願い申しあげます。

◎ 次回のNewsletterについて
 次回のNewsletterは『大会Proceedings』の発行とあわせて、その巻末として9月中旬に発行となります。7月にはNewsletterの発行はありませんので、ご了承ください。その間、公開すべき情報は随時学会ホームページで公開したうえで、9月のNewsletterでまとめて公開いたします。『大会Proceedings』の刊行経費捻出のためとはいえ、ご不便をおかけすることをお詫び申しあげます。

◎ 夏休み中の事務連絡について
 学会事務局は例年どおり7月28日(金)より8月31日(木)まで基本的に夏休みとさせていただきます。この間の学会へのご連絡は、ejimu この後に@elsj.orgを付けて下さい宛てに電子メールでお願い申しあげます。または少し反応が遅れるかもしれませんが、郵便、ファックスでお願い申しあげます。

日本英文学会事務局 
       丹治愛・扶瀬幹生・松本朗





会員数把握と会費未納者率縮小の必要(理事一同からの重要なお願い)

天野政千代、加藤光也、千石英世、高橋和久、巽孝之、玉井暲、原英一、若島正

 この2年、会員数の落ち込みがとくに目立っています。たとえば2003年度の個人会員(実際に会費を納めた方)の数は、事業報告によれば3623名でしたが、それが2004年度には3355名となっており、1年で270名ほど減っています。今年度はこの数がさらに落ち込む気配です。1月末日までに会費を納めた会員の数は2961名ですので、おそらく年度末になっても、3000を少し越えるくらいの数字にしかならない模様です。2年間で600名の落ち込みです。これは、たんに学会の運営にとってのみならず(とはいえ、今年度は支出削減が順調に進んだため、この落ち込みにかかわらず黒字に転じますので、その点はご安心ください)、英文学・英語学研究の将来にとっても、さらにいえばこの分野の科学研究費採択数にも影響をあたえかねない(?)という意味でも、深刻な数字と言わざるをえないかと思います。
 ところで今年の4月から施行される新しい公益法人法を控えて、公認会計士からは、会員の定義をきちんと定めて、会員数をきちんと出すことを求められています。また、会員数をきちんと出すことは、『英文学研究』等の発行物の印刷部数を正確に計算でき、それだけ経費節約になるということでもあります。そういうわけで理事会では、多数の会員の在外研究期間が1年であることも考慮に入れて、退会届が提出されないかぎりは、最後に会費を納めた年度以後2年間は会費の納入がなくても会員としてあつかい、その期間は学会の発行物を送付しつづけるという決定をしました。その一方で、退会の意思をお持ちの方には、退会届を提出して、その意思を明示していただきたいというお願いをしてまいりました。
 この会員の定義にしたがえば、1月末日現在の会員数は3550名ということになります。したがって、その数と現在までに会費を納めた会員数との差589名が、今年度の会費未納者総数ということになります(率にして16%超)。これは誤差というにはあまりに大きな数ですので、会計処理上大いに問題となりえます。したがって、会費未納の方は、至急、以下の二つの選択肢のうちの一つを選んで実行していただければ幸いです。たとえ退会というまことに残念な回答であっても無回答よりもありがたいという、差し迫った(会計処理上の、経費計算上の)事情をご賢察のうえ、よろしくお願い申しあげます。

(1) 今後も会員をつづけられる場合は、早急に今年(2005年)度(および、これは急ぎませんが来年(2006年)度の)会費の納入をお願いいたします。
(2) 今年度をもって退会される場合は、すでに『英文学研究』をお送りしている今年度の会費を納入のうえ、退会届の提出をお願いいたします。退会届は同封の振込用紙にその旨を記していただくだけで十分です。

 むろんこのようなことをお願いする以前に、会員数の落ち込みの根本原因を反省しなければならないことは承知しております。会員に会費を納入していただくためには、会員であることのメリットを少しでも大きくする努力をしなければならないと思います。来年度から『大会Proceedings』を発行するのもその一環ですが、今後は、会員が切磋琢磨するための日常的な場としての支部との連携を強化していくべきだろうとも感じています(東北英文学会の(その名を保ちつつの)支部化、および関東・関西両支部の設立が、そのような動きへのモメントとなってくれています)。
 今後とも、学会財務状況の健全化をめざしながら、会員であることのメリットの増大に努める所存ですので、ご協力のほどよろしくお願い申しあげます。

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